会長挨拶

 

一般社団法人日本筋膜マニピュレーション協会は,イタリアのLuigi Stecco氏が創設した徒手理学療法技術であるFascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション®)の学術知識・技術を普及させることを目的として設立された法人です.

筋膜マニピュレーション®の歴史は,1987年に,理学療法士であるStecco氏がイタリア語の書籍 “Sequenze nevro-mio-fasciali e meridiani agopuntuei”(神経-筋膜配列と鍼術経絡)を著したことにはじまります.これまでに,多くの関連書籍が各国で発刊され,さらに,2017年3月の時点で,世界46ヶ国において技術講習会が開催されています.日本では,2011年に,Stecco氏の長女で解剖医のCarla Stecco氏のワークショップが開催されたのを皮切りに,2012年以降,認定コースが年に数回開催されています.

医学の長い歴史の中で,fascia(膜・筋膜)に関する研究はここ30~40年ほどで大きく発展し,筋膜が単に筋を覆っているだけでなく,全身の組織を三次元的に結合し,重要な張力ネットワークを形成していることが明らかとなりました.筋膜マニピュレーション®は,筋膜に関する解剖学的・生理学的エビデンスに基づいて,筋骨格系機能障害および内部機能障害を理解し,治療するための新たな道すじを提供しています.

当協会は,2016年度まで認定コースの運営を担ってきた任意団体Fascial Manipulation Association Japanの活動を発展すべく,2017年4月に一般社団法人としてスタートしました.我が国においてこの新たな徒手技術が広く普及し,ひとりでも多くの患者様の痛みや苦しみが解消されることを期待して,運営スタッフ一同努力して参ります.

2017年4月 代表理事 小川大輔