【イタリア旅行記~CERTIFIED FASCIAL MANIPULATIONを目指して~】

今回,世界で初めてイタリアで行われたFascial Manipulation® Spesialistの認定試験に臨んだ須賀先生からイタリア研修記のコラム書いて頂きましたのでアップさせていただきたいと思います。

 



 

初めての認定試験が行われるということを知って試験の合否に関わらずそれを受けること自体が一番自分の成長につながると思い、今回はイタリアへ行くことにしました。その過程でFASCIAL MANIPULATIOMⓇLEVELⅢのマスタークラス(二日間)もある、学会もある、という連絡をいただいてそちらにも参加をしてきました。その内容をご報告させていただきます。

 

私は山形に住んでいるので、羽田空港までそもそも4時間、そこから3時間待ってドバイ空港へ旅立ちました。その後、ベネチア空港に降り立ち、シャトルサービスを使用して会場のホテルのあったパドヴァへ行ってきました。山形から会場のTULIP INN PADOVAホテルのあるパドヴァまでは約30時間かかってぐったり疲れました。東北ハンデですね(笑)。

2日間のマスタークラスではどう組み合わせたらいいかなかなかイメージの付きづらかった浅筋膜の治療、精神面の問題の治療に関して整理してくれる内容でした。今まで学んできた内容が整理されて、新しいことがあったわけではなかったのですが今後の臨床で使うに当たって重要な内容が多く、とても有意義な時間となりました。この英語コースの参加者は20名で、受講者は全員イタリア人以外という不思議な感じで行われました。参加国はフィンランドたくさん(笑)、アメリカ5人、ポーランド2人、日本私1人でした。特にフィンランドの方は2年前に受講したLEVELⅢでお会いした方も多くいらして、久しぶりの再会を楽しめました。また、ポーランドの方やフィンランドの方は毎晩夕食も付き合ってくれ、アメリカの方からは観光のためのベネチア情報(マップや電車とか)を教えてもらったりと多くの方が優しくしてくれて素敵な時間となりました。

マースタークラスの参加者のうちティーチャーやアシスタントの方、まだ自信のない方を除く7名が今回初となる認定試験を受験しました。CERTIFIED FASCIAL MANIPULATIOMⓇSPESIALISTというタイトルをもらえ、ロゴマークなども名刺などに使用してよいライセンスを3年間300ユーロで与えるものでした。ちなみに参加費はマスタークラスは230ユーロ、試験料は200ユーロ、ライセンス料は試験に落ちたら返却というものでした。試験はまず、30問4択の試験が行われ、口頭試問と実技試験は5個の部屋で5人が75分で全ての部屋を周りました。
①生理学

2問について詳しく質問があり、ヒアルロン酸についてやラセーグサインについてFASCIAL MANIPULATIOMⓇの観点を含めて説明をする。

②問診

アセスメントチャートに渡された紙の情報を埋め、足りない情報を問診して埋める

③運動検証

記入されたアセスメントチャートを見て、仮説を説明し、その分節の運動検証を行う

④触診

言われた部位を説明しながら触診

⑤インターナルディスファンクション

アセスメントチャートに渡された紙の情報を埋め、足りない情報を問診して仮説の説明まで行う

といったものでした。イタリアらしく素晴らしい近さのパーソナルスペースでの口頭試問および実技試験でした。細い長机を横にして対面でした(笑)。聞いた話ではイタリア人を除く受験者8名のうちおそらく6名合格でした。仲良くしていただいてかつ普段から使っている方が緊張して落ちてしまってようで残念でした。しかし、次にまた受験しようと思うと言っていたので、その時はぜひ合格していただきたいなと思います。

最終日は学会でした。中国医療とFASCIAL MANIPULATIOMⓇの組み合わせ、筋膜の痛みは特にどの深さから来ているかを詳細に調べた研究、筋膜に関する論文レビューなど多岐にわたり興味深かったです。試験合格者は表彰してもらったのですが、学会場に戻った瞬間に呼ばれたのでカメラを準備できなくて写真がなく残念でした!学会後の英語受講者向けのワークショップは研究の話、クロスオーバーデザイン、RCT、どうやってグラント(研究資金)を獲得するかといったものでした。ちなみにアントニオ先生はかなり大きなグラントを獲得できたと喜んでいました。日常会話に関する語彙の少なさ+各国の訛りに対応できないことも結構あったのですが、この研究の話は全てわかりました。他の参加者の方はちょっとこのワークショップがつまらなそうであったのでと天邪鬼だったかもしれません(笑)

認定自体より試験を受けることで理学療法の一部として使う治療技術の質を上げたい、という一番の目的は達成できたように思います。もちろん復習が今後も必要ですけども。袋に入れた歯ブラシをゴミと思って間違って捨てた!と思って新しい歯ブラシを買ったら実は歯ブラシを捨てていなかったり、往復徒歩1時間で終える予定のベネチアで3時間近く歩くということはあったりしました(笑)が、無事に成田につけてほっと一安心です。各国の方、特に学会に来る研究者ではなく臨床家たちとお話しできた経験はとても貴重なものとなりました。

 

 


以上,須賀先生の試験記でした!

皆様も,コースに参加されるだけではなくさらなるスキルアップのために,イタリア本国にも行って頂ければと思います!

本国には何十年もFascial Manipulation®を行っている理学療法士が何人もおり,私もその技術の高さには衝撃をうけました。

また,筋膜に関する研究者もたくさんいるため,ランチの時間も熱いディスカッションが繰り広げられます。

理学療法士としても視野が広がります!
ぜひ皆さん挑戦してみて下さい!

(英語は必須ですが..)

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